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カード決済の増加に伴う
経理の業務負荷を軽減し
月次決算を加速したい

Sansan株式会社

Sansan株式会社

「出会いからイノベーションを生み出す」をミッションに掲げ、営業DXサービス「Sansan」や名刺アプリ「Eight」、インボイス管理サービス「Bill One 」、契約データベース「Contract One」などの働き方を変えるDXサービスを展開しています。2023年6月には「Bill One」のオプションサービスとして「Bill Oneビジネスカード 」の提供を開始しました。カード発行にはインフキュリオンの次世代型カード発行プラットフォーム「Xard(エクサード)」が採用されています。

課    題

・実現したいサービス要件に対応できるプラットフォームを使いたい

・カード事業という未知の領域への参入を手引きするパートナーがほしい

・開発、リリース後の継続的な進化のスピードを確保したい

解    決

・すべての機能をAPIで提供するため柔軟なシステム構築が可能

・プラットフォームと業務構築コンサルティングの両方を提供

・「Xard」チームと密なコミュニケーションでチームとしての一体感を醸成

経理のアナログ業務をデジタル化する法人カードサービスをXardで実現

お話を伺った方:

Sansan株式会社 執行役員 / CBDO(最高事業開発責任者)/ ビジネス開発室 室長 林 佑樹 氏

「Bill One」のオプションサービスとして法人カード提供を決定

林氏 インボイス管理サービス「Bill One」は、取引先から郵送、メール、アップロードなど、さまざまな形で送られてくる請求書を、高い精度でデータ化することで、請求書業務を効率化するDXサービスです。企業の「月次決算を加速する」ことを目的に、2020年5月から提供してきました。

そして2023年6月、新たに「Bill One」のオプションサービスとして法人カード「Bill Oneビジネスカード」の提供を開始しました。「Bill One」を利用している企業は、無料で何枚でもカードを発行できます。カードのタイプはバーチャルカードとリアルカードの2種類あり、バーチャルカードはWebサービスの利用料支払いなどに、リアルカードは実店舗での物品購入や会食などの支払いで使われることを想定しています。

社員が「Bill Oneビジネスカード」で決済した内容は、経理担当者が「Bill One」の画面上ですぐに確認できるほか、カードを使った社員に対して領収証のアップロードを依頼するメールが自動的に送られるため、お客様からは「証憑回収の手間がなくなった」と非常に好評です。また、「Bill Oneビジネスカード」は利用の制限を細かく設定できることが特徴です。また、インボイス制度や電子帳簿保存法にも対応しています。

経理の法人カード業務の課題を解決する「Bill Oneビジネスカード」

リリースから3年で、「Bill One」を介してやり取りされている請求書の総額が年間16兆円を超える規模にまで成長しました。その支払方法の大半が銀行振込である一方、クラウドサービスの利用やECでの購買が増えたことからBtoB領域でもカード決済が増えつつある傾向が、企業の経理担当者への調査から見えてきました。

カード決済は一見、請求書よりも処理が簡単そうに見えますが、経理担当者の業務負担は増加する場合もあります。法人カードの従来の使い方は、経理がコーポレートカードを管理し、使いたい社員が申請してカードを借り、支払いに使用していました。また、月末にはカードの利用明細が経理に届き、経理担当者はカードを使った社員の手元にある領収書などの証憑を集めて利用明細と目視で照合する必要がありました。領収書を提出し忘れる人がいた場合は、連絡をして回収する作業も加わります。件数が月に何十、何百となると、経理の負担はかなりのものと想像できるでしょう。

そのような法人カードにまつわるアナログな業務に対し、当社がこれまで名刺や請求書のデータ化で培ってきた技術を生かして、経理担当者の業務負荷を軽減できるのではないかと考えたことが、「Bill Oneビジネスカード」を始めるきっかけでした。

未知の事業領域への参入を手引きするパートナーを求めていた

当社は「出会いからイノベーションを生み出す」というミッションを掲げています。請求書受領からの銀行振込も、カード決済も、企業と企業が出会い、何かしらの営みが行われた結果として発生するものです。法人カードにまつわる課題を解決することは、私たちにとっても出会いから生まれるビジネスをより良くしていけるチャンスだと捉え、カード事業に参入することを決めました。

その意味で、Fintech領域に参入しようという考えはなく、「月次決算を加速する」という「Bill One」の本来のテーマを追求する中で自然に生まれたものだといえます。

ただ、そうはいってもカード事業への新規参入には違いありません。最初は、社外のツールを使わずに内製することも考えました。しかし、自分たちだけではカード事業に関する知見が少なく、開発のスピードがどうしても落ちてしまうと考えました。そこで、開発スピードを確保するため、新規参入をご一緒できるパートナーとしてインフキュリオンにお声掛けさせていただき「Xard」を採用することに決めました。

決め手は、提供されているAPIを見て「私たちがやりたいことができそうだ」と想像がついたことです。APIを軸に設計された「Xard」のプラットフォームとしての思想が、私たちが「Bill One」上で実現したいものとフィットしたのだと思います。制限が非常に少なく、「何でもつくれそうな感覚」がありました。

想定を超える開発スピードを実現

当社のシステム開発陣は、彼らの目線からカード領域の専門知識を学ぶところからのスタートでした。そのため苦労もあったとは思いますが、「Xard」ではその一つひとつがAPIとして表現されているため、開発者がキャッチアップする上で理解しやすいプラットフォームだと思います。

一方で、例えば与信審査や残高管理、データの取り扱いからリアルカードを紛失した時の対応まで、どのように業務を構築し、「Xard」をどの場面でどう使ったらよいのか全く見当がつかない状態でした。そのような時に、法人カードのサービスを始める上で何をする必要があるか、アジェンダを組んで明示していただき、視界が開けた感覚がありました。その上で、「このような制限を設けたい」といった私たち独自の要件に対しても、一緒になって実現方法を考えていただきました。

先ほどもお話ししたように、スピードを重視するためにインフキュリオンをパートナーに選びました。私たちのいうスピードとは、サービスリリースまでの開発スピードもさることながら、リリース後、お客様に合わせて進化し続けるスピードもまた重要です。

「Bill Oneビジネスカード」の開発プロジェクトが走り始めてからの約1年間、会社の枠を超えて「私たちは想定を超えて速く進むんだ」というチームとしての一体感が生まれていたように思います。コミュニケーションツールを活用し、“同期的”にプロジェクトを進められたので、非常に楽しかったです。後から改めて振り返ると「もっと速くできたのでは」という思いもないわけではないのですが、当時見ていた景色を思い起こすと、想定以上のスピードを確かに体感しながら進められていたと思います。

顧客の多様なカードの使い方に合わせ継続的にアップデート

創業時、クラウドの名刺管理サービスとして始めた「Sansan」は、データが蓄積していったことで、企業の営業活動や働き方を革新するDXサービスへと進化しました。それと同じように、カード決済のデータがどんどん貯まっていくことで新しい何かが見えてくることを期待していますし、私たちは常日頃、データからいかに新しい価値を生み出すかを考え続けています。

「Bill One」のお客様は業種・業態も違えば働き方もさまざまで、カードの使い方も会社ごとに異なります。Bill Oneビジネスカードのリリース時、導入が決定していた企業は200社で、その後も増え続けています。当初はバーチャルカードのみでしたが、リアルカードも発行できるようになり、現時点では私たちが想定していないような新たな使われ方が今後増えていくだろうと思っています。

「Bill One」は2020年のリリースからの3年強で1,000回以上の機能アップデートをしてきましたが、これはお客様の業務課題に対応した改善の積み重ねの結果です。「Bill Oneビジネスカード」についても、実際に使っていただく中で「もう少しこうすれば使い勝手がよくなるのに」という点が多々出てくるはずです。お客様が日常使いするサービスですから、ストレスなく使っていただけるよう、お客様のカードの使い方に向き合いながら機能やUXをアップデートしていくことが今後の課題です。

インフキュリオンには、「Bill Oneビジネスカード」をスピード感をもって進化させていく上でのパートナーとして、今後も期待しています。

本ページに記載の内容は2023年9月時点の情報です。